一般社団法人大曲青年会議所

2023年度理事長 鈴木 亮太

『はじめに』

 昨年度おかげさまを持ちまして大曲青年会議所は創立50周年という大きな節目の年を迎えることができました。先輩諸氏が紡いでこられた50年という歴史をしっかりと継承し、次なる50年への第1歩として本年度しっかりと歩みを進めて参ります。
 新型コロナウィルスの蔓延、止まらない人口減少、加速する少子高齢化など今我々を取り巻く環境は希望に満ち溢れているとは言い難いものであります。しかし地域を率いる若きリーダーであるべき我々JCがこの現状に嘆いてばかりでは何も始まりません。今こそ我々青年が地域を明るく豊かにするために夢を語り、その夢に向かい果敢にチャレンジをして、運動を起こすことが求められています。そのためにもまず我々自身がこのまちを愛し、仲間とともに愉しんで活動することが必要です。地域で一番活発な青年団体として今以上に存在感を発揮し、住み暮らすまちのために、会員一人ひとりのために今できることを全力で取り組んで参ります。

『仲間たちと共に』

 全国的に会員の在籍年数が短くなっている現状に公益社団法人日本青年会議所は今一度JCの理念を各地青年会議所会員に浸透させるため、理念共感拡大グランドデザインを推進しています。これらの理念共感の様々なコンテンツを活用して会員に理念の浸透を図るのはもちろんですが、何よりも我々自身が活動していて楽しくなければその先にある「明るい豊かな社会の実現」にはたどり着くことはできません。青年だからこそ大きな夢を描きその実現に邁進し、尊い時間を大いに楽しんでこそ活気があふれ、運動を起こしていけるのだと思います。会員であることを誇りに思い、仲間たちとのかけがえのない時間を精一杯楽しんで活動する。そんな活気あふれる組織へと変革してまいります。

『住み暮らすまちで』

 2022年は「大曲の花火」などを始めとしたまちの伝統行事、お祭りなどがこぞって開催され、3年ぶりにまちに賑わいの創出をもたらしました。久しぶりに人々が集まって賑わう感触を肌で感じた時に思ったのは、まちの人々がいかに活気を求め、賑わいの創出を切望していたかという事です。アフターコロナへと移り変わりつつある今、まちに住み暮らす人々のニーズを的確にとらえた運動を展開することが求められます。長いトンネルを抜けた先には希望の光が満ち溢れている。その光となれるのはまちの若きリーダーである我々にほかなりません。まちを明るく元気にしたい、そんな気概をもった我々がより自発的に主体性をもって地域を盛り上げるために活動してまいります。

『次代を担う青少年と』

 雇用機会の不足などが主な原因となっている若者の県外流出は、ここ大仙郷でも課題の一つであります。しかしながら地元に貢献したいという想いから県内に留まるという若者達もいます。ですがその割合は決して高いとは言えない現状です。地元に貢献したい、この地域で活動していきたいと強く感じることのできる郷土愛を育むためには思い出となる体験が必要であり、多種多様な体験を通じて夢を描けるような機会が必要です。青少年がこの地域を愛し、未来に夢を描けるような取り組みを行ってまいります。

『多様な人財を受け入れて』

 次なる50年への一歩として組織を活発にしていくためにはより一層会員拡大に取り組んでいく必要があります。ダイバーシティ&インクルージョンといった価値観に移り変わっている昨今の潮流に乗り、これからは、今までの青年会議所において入会が困難と思われていた層をどれほど取り込めるのかが鍵になります。女性会員、企業会員はもちろん、20代前半の会員、学生の会員、といった層を受け入れ、拡大に成功している事例は全国に多数あります。様々なライフステージにある人財に配慮しながら「育LOM宣言」などをさらに推進し、これまで入会を躊躇していた層が入りやすい環境を整え会員拡大に努めてまいります。

『より魅力あふれる組織へ』

 JCの理念・信条に基づいた我々の活動は間違いなくまちに、会員によい効果をもたらすものです。しかし我々が思っている以上にそのことはまちに、会員全体に伝わっていないと感じます。いくら良い事業を構築して実施したとしても実際に参加してみなければ伝わりません。SNSを始めとした様々な情報発信媒体が割拠する中で、より最適な手法で我々の活動を発信していく必要があります。多くの人の目に触れることで初めて我々の活動が評価され、検証も効果的になるからです。様々な情報発信媒体を駆使して老若男女へ分け隔てなく我々の活動・運動を発信してまいります。

『結びに』

 私はなんのためにJC活動をしているのか。入会時は活動の本質は理解せず、仕事のため自分のためになると思い、出来る限り参加だけはしようと思っておりました。参加するうちに、各地青年会議所会員との出会いに、様々な気づきと、共に活動を通じて成長する楽しさを見出し、今では地域のために更に活発な組織であれるように、と思うようになりました。未熟な私にもこのような発展と成長の機会を与えてくれる、それこそがJCの最大の魅力だと思っております。この魅力を1人でも多くの人々に伝播させ、さらなる同志を迎え入れ、楽しみながらも共に切磋琢磨し強靭な組織をつくり、大仙郷で一番活発な青年団体としてこの地域を牽引してまいります。

スローガン

基本理念

変化と不変を見極め大きな夢を抱く地域の牽引者であれ。

基本方針

1 地域が抱える問題を解決するための様々な取り組みを率先して展開していく。

2 青少年がこの地域を愛し、未来に夢を描ける社会を構築する。

3 会員の資質を向上させ、組織力の向上を図る。

4 青年会議所の理念に共感していただき会員の拡大に努める。

5 効率的、効果的な情報発信にて、組織の存在感を高める。