2022年度理事長所信

 

 

一般社団法人大曲青年会議所
2022年度理事長 佐藤 悠

『はじめに』

1973年、今から遡ること49年前、「若人と創ろう築こう豊かな未来」を初年度のスローガンに掲げ、この大仙郷に大曲青年会議所は設立されました。以来半世紀にわたり、基本理念たる「明るい豊かな社会の実現」に向け、地域のため、青少年のため、自らの成長のため、時代に合わせた様々な活動、運動を展開してまいりました。地域に必要とされる団体として49年間もの長い間活動し、運動を発信し続けてこられたのも偏に先輩諸氏のたゆまぬご尽力の賜物であります。本年度50周年を迎えるに際し、改めて先人が築き上げてこられた偉大な功績に最大の敬意と感謝の意を表し、その歴史を誇りにさらなる50年への足掛かりとなるべく、ますます力強く活動し、運動を伝播させ、大仙郷に希望に満ち溢れた大輪の花を咲かせます。


『地域のために』
 昨年度、日本中で猛威を奮った新型コロナウイルスの蔓延は社会のあらゆる階層へ「分断」を引き起こしました。経済においてはK字経済とも呼ばれる「製造業」と「非製造業」の二極化が進み、地域社会においてはウイルスへの誤解や偏見が生む差別が起こり、いわれのない誹謗中傷など社会的批判にさらされる人がいることはこの大仙郷でも例外ではありませんでした。国難というべきこのような状況下において我々青年会議所はどのように立ち回るべきなのでしょうか。それは49年間の大曲青年会議所の歴史を振り返ることで明確になります。いつの時代も我々は困難な状況を打開するため先頭に立ち、運動を伝播させ、地域を明るく豊かにするために邁進してきました。問題を的確にとらえ、解決するためにあらゆる手法をもって挑戦する大曲青年会議所の運動がウィズコロナ、アフターコロナの新しい社会を明るく照らす光になることを確信して、力強く運動を発信していきます。

子どもたちのために 

内閣府により発表されている子供・若者の意識に関する調査によると、中学生の2人に1人、高校生の3人に2人もの若者がインターネット空間を自分の居場所と感じていると答えています。スマートフォンの所有率は中学生で65.0%、高校生で93.1%と高く、気軽にネットへアクセスして情報の発信、取得が容易になった昨今のテクノロジーの発展による恩恵は、豊かさの裏にいくつもの問題点を抱えているのが現状です。上述のように自分の居場所をインターネット空間でしか感じられない若者が多く、またその弱みに付け込んだ犯罪も近年では多くなっています。コロナ禍によりさらに身近なものとなったICT技術を子供たちに正しく安全に使えるようにしていくのは、親世代である我々の課題です。青少年が今何を求めているのか、問題を的確に捉え、効果的な事業を展開するノウハウが私たちにはあります。我々の活動により、子供たちが自分の居場所をしっかりと感じられるような温かさあふれる大仙郷を築き上げます。

 

『効率的な活動・運動のために』
昨年度は様々な事業が新型コロナウイルスの蔓延によって中止を余儀なくされました。最大限注意を払って事業を構築しても、自治体による判断基準において人と人との交流が制限されてしまえば、我々としてはそれを順守するしかありません。ほんの10年ほど前であれば、これは致命的であり、我々の運動の発信や会員同士の交流は停滞を余儀なくされていたかもしれません。しかし昨今のICT技術はコロナ禍での需要も相まって、すさまじい勢いで発展しており、一定の範疇の中であれば直接人に会うことなく、これまで同様の運動の発信、会員同士の交流を図ることのできるツールとしてとても身近なものとなっております。この時代の潮流に我々は乗り遅れることのないようにICT技術を積極的に、最大限活用し、今までよりもさらに拡充したコンテンツを会員に地域に届けていくよう活動、運動をしてまいります。

 

『会員のために』
 青年会議所は、基本理念たる「明るい豊かな社会の実現」に向け、20歳から40歳までの志を同じくする青年によって、「修練」「奉仕」「友情」の三信条のもと、地域の課題解決に向け、様々な活動、運動を展開しております。しかし昨今の大曲青年会議所では上述の青年会議所の理念、信条を深く理解できていないために、目的が不明瞭となり、事業の構築に難航する事が多く、活動、運動を効果的に発信するための土壌が培われていない現状があります。「青年が社会により良い変化をもたらすための発展と成長の機会を提供する」、 これこそが青年会議所の使命であり、今一度現役会員、新入会員へJAYCEEとしての自覚を植え付け、理念、信条を共有し、明確な目的をもって活動し、効果的な運動を発信し続けられる組織であるために、会員一人ひとりの成長を促進し、地域になくてはならない組織へと変革してまいります。

 

『組織の発展のために』
昨今大曲青年会議所の会員数は減少を続けており、本年度は過去最低の期首会員人数となっております。この会員減少の流れは秋田ブロック内でも顕著であり、県内のどこのLOMにおいても会員の減少が大きな問題となっており、会員拡大が喫緊の課題であることが現状です。そもそも人口減少に伴い、若者の人口における相対数というのは確かに減少しております。しかし、人口比率において青年会議所に入会している20代から30代の人数の割合というのは2010年に1万人あたり11.1人までに落ち込みましたがそこからおよそ10年間この割合は横ばいで推移しております。さらに女性会員数でみると増加していることも明らかになっております。これらが意味していることは潜在的な新入会員に向けて我々がまだアプローチできていないということに尽きると考えます。半世紀の歴史を誇る大曲青年会議所が、今後も5年、10年、50年と力強く活動し、運動を発信していく為には多くの同志が必要となります。既存の考えにとらわれることなく、時代に即したアップデートを図り、効果的で持続可能性に富んだ会員拡大活動をしてまいります。

 

50周年を迎えるに際して』
青年会議所では5年ごとに周年を記念し、これまでに携わっていただいたすべての人へ敬意と感謝を表す式典を執り行い、また、さらなる地域の発展を願い、住み暮らすこの地域における我々の存在意義を高めるために記念事業を行っています。とりわけ本年度は50周年という大きな節目の年であります。これまで先輩諸氏が築き上げてこられた歴史を尋ね、最大の敬意と感謝の意を表し、今一度大曲青年会議所のアイデンティティを確立し、今後のさらなる発展への礎とします。また、地域において必要とされ、なくてはならない存在として活動、運動を続けてきた矜持をもち、この地にさらなるインパクトを与え、50周年を迎えてから後もこの地に必要とされ続ける大曲青年会議所であるように力強く活動し、運動を発信してまいります。

 

『結びに』

2014年に大曲青年会議所へ入会した際に、私は今の自分の姿を想像することはできませんでした。なるべく面倒なことを引き受けずに卒業できればいいな、なんて考えていたことを思い出します。しかし活動を続けるうちに様々な人に出会い、出会う誰しもが情熱をもち、より良くなろうと、より良くしようと信念をもって行動するのを目の当たりにしているとおのずとJC活動に前向きになっている自身がいました。人は人によって磨かれる、それがこの組織の最大の魅力であり、その魅力を多くの同志に伝播し、責任と自覚をもった若者が率先して地域をより良くしていくことが、この地域を牽引していく責任世代である我々の使命だと感じています。今日まで連綿と受け継がれてきた50年の想いをさらなる飛躍へとつなげるべく、会員が一丸となり地域の課題を的確にとらえ、力強く活動し、運動を発信することで、だれ一人取り残さない持続可能な大仙郷を築き上げます。

 

スローガン

遍地開花
50年の歴史を誇りに、地域に大輪の花を咲かせよう!
 

 

基本理念

変化を恐れずに好機と捉え、能動的に活動し地域に運動を伝播させよう。

 

基本方針

1 地域が抱える問題を率先して解決するために立ち上がり、地域社会の信頼を構築する。
2 青少年が自分の居場所をこの地に感じられる、健全で温かい社会を構築する。
3 会員の資質を向上させ、組織力の向上を図る。
4 ICT技術を積極的に活用し、効率的な活動、運動の展開を図る。
5 既存の枠にとらわれない会員拡大を行い、組織の発展を図る。
6 創立50周年の感謝を伝え、さらなる飛躍につなげる絆を構築する。